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東京・新宿・マデイラ島。 [お店ごはん]

映画の帰りにふと立ち寄ったバー。
そこはマデイラ島への入り口だった。

バーにくると必ず飲むのがモスコミュール。
おいしいモスコミュールを出してくれるお店に悪い店はない!というのが私の持論。
で、このお店もおいしいモスコミュールを出してくれた。
(なんと、モスコミュール用のスペシャルウォッカが存在していた!)
それだけでも十分「また来たいバー」になったのだが、
このバー、ここからがさらにミラクルだった。

雑居ビルの地下2階。
私たちのマデイラ島ツアーが始まった。


写真が暗くてよく見えないけど、カウンターに並ぶグリーンのボトルの数々。
これはマデイラワインというお酒です。

カウンター隣のお客さんが、次々に飲んでいるこのボトル。
気になって仕方なかった。

勇気をだしてマスターにたずねる。
するとマデイラの伝道師があらわれた。
伝道師のパッションみなぎるお話を聞きながら、
マデイラワインを初体験する。
マデイラワインとはシェリー酒、ポートワインに並ぶ三大酒精強化ワインのひとつ。
フランス料理なんかではソースに使われたりするお酒だ。
“みりん”だという人もいるそうなのだが、このお酒をみりんといってしまうのは、
絶対にもったいない!
というのも伝道師曰く、古くからこのお酒は祝いの席に欠かせないものであり、
シェークスピアの文章にもマデイラ酒におぼれてしまいたいという一説があるくらい
素晴らしいお酒なのだ。

マデイラには大きく4種類 “ドライ” “セミドライ” “セミスイート” “スイート” とあって、
伝道師がそれぞれを試飲させてくれた。

なんだ!なんだ!すごい!すごいおいしい!
味もまろやかで香りもよい。ふわ~っと口の中に広がっていく。
フルーティといっていいのだろうか?
とってもコクがある。

感動した。
一気にマデイラの魅力にひきつけられた。

すごいのはその年代である。5年、15年はおろか、
100年モノなんていう貴重なものまで飲ませてくれた。

マデイラワイン専用の独特な形をしたグラスは、
マデイラの香りを楽しむのに適している。
100年モノを飲み干したグラスは特にいつまでもよい香りを放っていた。
たまに「持って帰りたい」という人がいるというのも納得できる。

またこの伝道師のトークにもひきつけられた。
情熱的で、鮮明で、まるで私もマデイラ島に行ったかのような気分になった。

20度あるこのマデイラワインを程よく飲み、
ほろ酔い加減でお店を後にした。

二日たった今日もまだマデイラ島の余韻があり、
またあの芳香とトークに酔いたくなるのでした。


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