複雑なキモチ [hanaエコ]
MOTTAINAIはとてもいい活動をしていると思う。
地球環境に負担をかけないライフスタイルを広め、
持続可能な循環型社会の構築を目指す世界的な活動。
こうした活動が広がれば、今いろいろと問題になっている地球環境も改善されていくのではないでしょうか?
環境への意識が全国に、世界に広がるのはいいことだと思う。
しかもMOTTAINAIキャンペーンの売上の一部は、グリーンベルト運動に寄付されるそうです。
グリーンベルト運動というのは環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが行っている植林運動で、これは環境保全にとどまらず、植林を通じて貧困からの脱却、女性の地位向上、ケニア社会の民主化に大きく寄与しているそうです。
そうした活動をサポートしていることもMOTTAINAIキャンペーンのいいところだと思う。
そのケニア人のマータイさんが、来日した際に「もったいない」という日本語に感銘を受け、「もったいない」を世界共通のことばとして広めようと提唱していることから、このキャンペーンが始まったのだと思います。
ところが少し疑問がわいてくる。
フェアトレードに貢献しているのかもしれないが、
そのキャンペーン商品を生産する費用をそのままグリーンベルト運動に寄付すればいいのではないか?という点です。
エコを考えている人にとって必要なものとは思えない商品もある。
しかも、いろいろなものが生産されるにあたってはたくさんのCO2も排出しているだろう。
それは、どうとらえたらよいのだろうか?
エコのための商品が生まれ販売される背景がなんともエコではない気がしてならないのです。
そして数々の印刷物にもガッカリしたわけです。
再生紙だ、リサイクルだなんだかんだ・・・・・ってこの印刷物自体がもはやエコではないのではないか?
もうだんだんらせん状に思いがめぐって、エコって?
環境にいいことって?
MOTTAINAIって?
一人一人が小さな努力をしたとしても、
こうした商品が生まれ続けるならば、その小さな努力は無駄となるんじゃないか?
エコという仮面をかぶっているだけで、結局はほかの商品と変わらないじゃないか?
むしろ普通の商品よりタチが悪いような気さえしてきました。
それでも多くの人にMOTTAINAIをアピールしているこのキャンペーンの効果はあると思う。
とっても複雑なキモチになったのでした。
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